年収300万円の方が、月々10万円の車のローンを組んだとします。
- 年収300万円 × 返済比率40% = 120万円(☆1)
- 車月々10万円 × 12ヶ月 = 120万円(年間返済額)(☆2)
(☆1) - (☆2) = 0 = 住宅ローンは借り入れ不可となります。
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賃貸にお住まいの方も持ち家の方も生活するのに「車」は無くてはならない必需品であり、誰もが興味のあるものですよね。皆さんそれぞれのカッコイイ車、好きな車に乗っていらっしゃると思います。
そんな皆さんが車を手に入れるとき、現金で買う方もいますが、銀行や信販系のローンを利用する方も多いのでは?
しかし、賃貸にお住まいで「わが家もそろそろマイホームを」と思ったときに、
既に車などのローンを利用している皆さんには「思わぬ落とし穴」が…。
まず、住宅購入に重要な「わが家は、住宅ローンでいくら借りられるか」を説明します。
(各金融機関、お客様の年収にもよりますが、ここでは一般的な平均値で考えます)
住宅購入時、住宅ローンをいくらまで借りられるか = 返済比率40%以内。
金融機関のパンフレットに必ずある返済比率とは、
すべての借入金(ローン)の年間返済額 ÷ 昨年の税込み年収のことです。
すなわち返済比率40%以内とは、
クレジットカード(カードローン、消費者金融カード含む) + クレジット(車、電化製品等) + 住宅ローンの合計年間返済額が税込み年収の40%以内ということです。
簡単に言うと、
年収(1年間にもらったお金)の中で、日々の生活を営むための食費や光熱費、学費等のいろんな費用もかかるので、住宅ローンやその他のローンに払えるお金は年収の40%までであろうという考えです。
クレジットカード、カードローンは利用していなくても、カードの限度額から年間返済額を割り出し計算します。(持っているだけで計算されてしまいます)
上記をまとめると、以下のことが言えます。
詳しい例を挙げて見てみましょう。
(☆1) - (☆2) = 0 = 住宅ローンは借り入れ不可となります。
この方の住宅ローンの借り入れの上限は3,530万円となります。
しかし、この方に月々10万円の車のローンがあった場合は…
1,170万円しか住宅ローンの借り入れができなくなってしまいます。
すなわち、車のローン年間120万円分の支払いは、住宅ローンに換算すると、3,530万 - 1,170万 = 2,360万円分の支払いと同じになり、本来3,530万円借りられるのに、車のローンがあると1,170万円になってしまうということになります。
住宅ローンを借りる上で、クレジットは大変な弊害になることを知ってください。
しかし、不思議なことに、逆に住宅ローンがあっても車のローンは問題なく借りることができるケースがほとんどです。(クレジット会社は通常、住宅ローンを持っているのが普通と考えている?)
マイホームを購入前のローンやクレジットカードには要注意です。
以前、何も知らずにランクルをローンで買ったばかり、結婚も近いので(婚約者のかたは無職)分譲マンションを欲しいというお客様に上記の説明をし、車のローンの一括返済か、車の売却の方法しかないですと説明しました。
「わかりました。考えてみます」とその場は帰られました。
翌週にご来店、「話を聞いた翌日に車を売ったので、マンションをお願いします」とのこと。大変、潔い(あまり車に執着がなかったのかも)お客様でした。
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